日本で最も多い性行為感染症(STD)で、クラミジア・トラコマチスという細菌によって起こります。特に10代後半から20代にかけての感染者が多いことが特徴です。性行為によって女性の子宮頸管や男性の尿道、喉の粘膜などに感染するケースが多いです。女性は症状が出にくいことが多く、約80%が無症状であるため自覚しにくいことも特徴です。そのため感染に気づかずにいるとパートナーにうつしてしまう可能性もあるほか、感染が長期化すると不妊症や流産、子宮外妊娠などの原因にもなります。
水溶性のおりものが出ることがありますが、自覚症状が乏しく、知らないうちにパートナーに感染させているため急増しています。長期間放置すると、卵管炎・不妊症の原因になりえます。
のどの腫れや痛み、発熱や咳などの風邪に似た症状がありますが、無症状なことも少なくありません。放置すると、咽頭炎や扁桃腺炎を発症します。性器クラミジア感染者の10~20%は、咽頭クラミジアにも感染していると言われています。
性器の検査は腟や子宮の入り口のおりものを採取して検査します。
咽頭(のど)の検査は、10~20秒ガラガラうがいをします。そのうがい液を検査に出します。
※咽頭(のど)の検査をご希望の場合、検査前1時間は、飲食・うがい・歯磨き・ガムを噛むなどは控えてください。検査結果はWEBで確認できます。
抗菌剤を服用し、治療します。パートナーに感染させる、あるいはパートナー間で感染させ合う(ピンポン感染)恐れがあるため、治療が終了するまでは性交を控え、パートナーも同時に泌尿器科で検査・治療を受けることが重要です。
他の病院などで検査をして「陽性」だった場合も当院で治療可能です。その場合は、必ず検査結果を持参してください。
予防には性行為で感染するためコンドームを使用することが有効ですが、完全に防げるわけではありません。不特定多数や感染が疑われる相手との性行為を避けることも重要です。
診察時間 / 9:30~19:00
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